農林水産省登録 |
第22571号 |
農薬の種類 |
塩酸レバミゾール液剤(50.0%) |
有効年限; |
4年 |
包装 |
250ml×4 |
化管法 |
― |
特長
マッケンジーは専用注入器による少量多点注入を特長とした、これまでにない画期的な松枯れ防止樹幹注入剤です。マッケンジーは1孔に対しての注入薬剤量が極めて少ないので、次のことを可能にしました。
1.注入量が少ない
樹幹の周囲に8~10cm間隔1㎖(効果期間1年)または、10~15cm間隔2㎖(効果期間2年)を注入します。
マツ1本当たりの注入量が少ないため、少ない薬量で多くのマツに処理ができます。
■ マツ1本当たりのマッケンジー注入量の目安
マツの直径
(cm) |
1㎖/孔(薬効期間1年) |
2㎖/孔(薬効期間2年) |
8cm間隔 |
10cm間隔 |
10cm間隔 |
12.5cm間隔 |
15cm間隔 |
20 |
7~8㎖ |
6~7㎖ |
12~14㎖ |
10~12㎖ |
8~10㎖ |
30 |
11~12㎖ |
9~10㎖ |
18~20㎖ |
14~16㎖ |
12~14㎖ |
40 |
15~16㎖ |
12~13㎖ |
24~26㎖ |
20~22㎖ |
16~18㎖ |
50 |
19~20㎖ |
15~16㎖ |
30~32㎖ |
24~26㎖ |
20~22㎖ |
60 |
23~24㎖ |
18~19㎖ |
36~38㎖ |
30~32㎖ |
24~26㎖ |
■ マッケンジー1ℓ当たりのマツ注入可能本数の目安
マツの直径
(cm) |
1㎖/孔(薬効期間1年) |
2㎖/孔(薬効期間2年) |
8cm間隔 |
10cm間隔 |
10cm間隔 |
12.5cm間隔 |
15cm間隔 |
20 |
125~142本 |
142~166本 |
71~83本 |
83~100本 |
100~125本 |
30 |
83~90本 |
100~111本 |
50~55本 |
62~71本 |
71~83本 |
40 |
62~67本 |
76~83本 |
38~41本 |
45~50本 |
55~62本 |
50 |
50~52本 |
62~67本 |
31~33本 |
38~41本 |
45~50本 |
60 |
43~49本 |
52~55本 |
26~27本 |
31~33本 |
38~41本 |
2.マツへの影響が少ない
マッケンジーは
溶剤を含まない水系の液剤で、1孔あたりの注入量が少量となっています。このため、樹体への影響が極めて少なく、
剪定松の使用におすすめです。
3.作業が簡単で早い
マッケンジーは樹幹に注入容器を装着する必要がありません。
樹幹に孔を開ける→専用注入器で薬剤を注入→孔をふさぐ
これで1孔の作業は終了です。手直し作業がないため、何度も巡回する手間がなく、計画的に効率的に作業ができます。また、放置した注入容器を誰かが触るといった安全面での心配がないので、
公園や街路樹などの人通りの多い場所での使用におすすめです。
4.注入適期が広い
有効成分の塩酸レバミゾールは水溶解度が高い(25℃:62.5%)ため、樹体内で速やかに分散します。さらに、注入量が少ないためマツ樹脂の影響を受け難く、マツ樹脂の分泌が盛んなマツでも注入が可能です。そのため、従来の注入剤に比べて注入適期が広がりました。

(寒冷地では、極寒期の注入はさけてください。松の樹幹に水が入ることで凍裂を起こすおそれがあります。)
5.運搬が容易で廃棄物も少ない
薬液ボトルと専用注入器はとてもコンパクトで軽量なので、作業現場への運搬が容易です。また薬液ボトルは蛇腹構造のため、使用後押し潰してコンパクトにまとめられます。そのため容器がかさばらず廃棄物の発生量が抑えられます。
マッケンジー製品
マッケンジーの使い方
適用雑草及び使用方法
作物名 |
適用病害虫名 |
希釈
倍数 |
使用液量 |
使用時期 |
使用方法 |
本剤の
使用回数 |
塩酸レバミゾールを含む
農薬の総使用回数 |
まつ
(生立木) |
マツノザイ
センチュウ |
原液 |
1孔当り
1㎖ |
マツノマダラ
カミキリ成虫
発生前まで |
樹幹部に8~10㎝間隔で
注入孔をあけ、注入器の先端を
押し込み樹幹注入する |
1回 |
1回 |
1孔当り
2㎖ |
樹幹部に10~15㎝間隔で
注入孔をあけ、注入器の先端を
押し込み樹幹注入する |
効果・薬害等の注意
●マツノマダラカミキリの成虫によって伝播されるマツノザイセンチュウの侵入、増殖防止を目的とするもので、マツノマダラカミキリの成虫には効果がないので注意してください。
●注入は、マツノマダラカミキリの発生する前に行ってください。なお、使用液量1孔当り1mlの場合の効果は約1年間、1孔当り2mlの場合は約2年間持続します。
●注入孔を空ける場合、使用液量1孔当り1mlの場合は樹幹の周囲に8~10㎝でできるだけ等間隔に分散させて穿孔し、使用液量1孔当り2mlの場合は樹幹の周囲に10~15㎝でできるだけ等間隔に分散させて穿孔してください。
●注入孔は、地際より高さがおおよそ1m未満の位置に大きな節や瘤の真下をさけ、やや斜め下方に向けてドリル等で直径4.5~6mm、深さ3~8㎝程度の孔としてください。
●注入は本剤専用の注入器を使用し、薬剤がもれないよう注入針の先端を孔にしっかりと刺し込んでください。
●樹脂流出に異常を呈している松や枝葉が変色した松には治療効果が期待できないので注意してください。
●剪定松に使用する際、極度に剪定を行った松に対しては薬剤の分散が不均一になるおそれがあるため、注入位置を注意して決めてください。
●注入の終了した孔は癒合剤などを充填し、雨水や雑菌が侵入しないように処置してください。
●注入に使用した器具、容器は作業終了後すみやかに回収し、環境に影響を与えないよう安全に処理してください。
●使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
安全使用上の注意

●医薬用外劇物のため取扱いには十分注意してください。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当てを受けさせてください。本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当てを受けてください。
●注入の際は手袋などを着用してください。また注入液が身体に付着しないよう注意し、作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをしてください。
●街路、公園等で使用する場合は、使用中および使用後(少なくとも使用当日)に小児や使用に関係のない者が使用区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意してください。
保管:直射日光をさけ、食品と区別して鍵のかかるなるべく低温な場所に密栓して保管してください。保管庫には必ず「医薬用外劇物」と表示してください。盗難・紛失の際は、警察に届け出てください。
注意事項その他
●使用前にはラベルをよく読んでください。
●ラベルの記載以外には使用しないでください。
●小児の手の届く所には置かないでください。